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no.18

山村 若(やまむら わか)
《上方舞(かみがたまい)》

[贈賞理由]上方舞、山村流の家元として、地歌・上方歌の古典に艶のある舞の技量を示すとともに、流儀に残る歌舞伎舞踊の復元に心を砕き、優れた成果を挙げるなど、多方面での活躍にいっそうの期待が寄せられている。上方舞のみならず日本舞踊界の明日を担う存在として高く評価し、これを賞します。

[プロフィール]
日本舞踊・上方舞、山村流の六代目宗家家元。山村流は、文化・文政年間に三代目中村歌右衛門の振付師として、歌右衛門と共に今日の上方歌舞伎の礎を創ったとされる「山村友五郎」を流祖とする。

1964年4月27日、大阪生まれ。本名、山村武。
祖母の四世宗家・若、母・糸のもと、幼少より修業する。父は宝塚歌劇団演出家・植田紳爾。大阪芸術大学芸術学部舞台芸術学科卒業。
1992年1月、早逝した母に五世宗家を追贈し、六世宗家、山村若を襲名する。
初世・二世友五郎以来、約百年ぶりの男性宗家であり、女性らしい舞と評され、今日では山村の主流とされている座敷舞(地唄舞)と、初世より伝えられるいわば源流である上方歌舞伎舞踊の二つの流れを大切に、伝統の維持継承に力を注いでいる。
2006年、友五郎が初めて歌舞伎の番付に振付として名を載せた文化3年より200年になるのを記念し、「山村流創流二百年舞扇会」を開催。
2014年7月、約120年ぶりに山村友五郎(三代目)を襲名。

一門の舞踊会「舞扇会」を毎年主催するほか、「山村若の会」で古典の伝承と独自の舞の世界を追求している。
文楽、宝塚歌劇、歌舞伎の振付、舞踊指導、門下育成にも従事する。
国立文楽劇場養成科講師、宝塚歌劇団日本舞踊講師、兵庫県立宝塚北高校演劇科非常勤講師、大阪芸術大学舞台芸術学科非常勤講師。

[受賞歴]

1991年 大阪文化祭奨励賞
2001年 文化庁芸術祭新人賞
2003年 舞踊批評家協会新人賞
2006年 芸術選奨文部科学大臣新人賞
2007年 文化庁芸術祭優秀賞
2008年 日本舞踊協会花柳壽應賞新人賞
2009年 大阪文化祭賞
2010年 芸術選奨文部科学大臣賞

日本伝統文化振興財団賞

これまでの受賞者

第20回

川瀬 露秋

《地歌箏曲・胡弓》
第19回

佐辺 良和

《琉球舞踊家、組踊立方》
第18回

山村 若

《上方舞》
第17回

豊竹 呂勢大夫

《人形浄瑠璃文楽 太夫》
第16回

清元 栄吉

《清元節 三味線方》
第15回

山本 泰太郎

《能楽師 狂言方 大蔵流》
第14回

大和 櫻笙

《大和楽 三味線方》
第13回

遠藤 千晶

《生田流箏曲》
第12回

松永 忠次郎

《長唄唄方》
第11回

十世 片山 九郎右衛門

《能楽シテ方観世流》
第10回

藤舎 呂英

《藤舎流囃子方》
第9回

今藤 長龍郎

《長唄三味線方》
第8回

亀井 広忠

《能楽師葛野流大鼓方》
第7回

藤井 昭子

《地歌》
第6回

善養寺 惠介

《古典尺八》
第5回

山登 松和

《山田流箏曲》
第4回

鶴澤 津賀寿

《女流義太夫三味線方》
第3回

清元 美治郎

《清元三味線方》
第2回

二代 米川 敏子

《生田流箏曲》
第1回

杵屋 直吉

《長唄唄方》

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