第三回中島勝祐創作賞は、萩岡松韻(はぎおか しょういん)氏(山田流箏曲演奏家)の「花の寺」(はなのてら)に決定いたしました。

〔受賞作品データ〕
『花の寺』

  • 作曲 萩岡松韻
  • 作詞 千野喜資
  • 作曲年 平成20(2008)年1月
  • 演奏時間 12分45秒
  • 編成 唄・箏3、三味線2、十七弦、笛、小鼓2、大鼓

no.3

萩岡松韻(はぎおか しょういん)

山田流箏曲演奏家

1957年 三世萩岡松韻の長男として生まれる。
1962年 初舞台(5歳)。祖父二世萩岡松韻より手ほどきを受ける。
1966年 長唄を十四世杵屋六左衛門門下の杵屋六梅代に入門。
1970年 中能島慶子に入門、中能島欣一に師事。
1980年 四代目萩岡松韻を継承、伊勢神宮にて奉納演奏をする。
1981年 東京芸術大学音楽学部邦楽科卒業。
1982年 四代目萩岡松韻名披露目演奏会を国立大劇場にて開催。
1996年 河東節の人間国宝、山彦節子に入門。
1998年 山彦節子より十寸見東信の芸名を許される。
2002年 第23回松尾芸能賞新人賞を受賞。
2002年 「第一回萩岡松韻りさいたる」にて文化庁芸術祭優秀賞受賞。
2003年 「第二回萩岡松韻りさいたる」(文化庁芸術祭参加)を国立劇場にて開催。
2004年 東京芸術大学音楽学部邦楽科助教授(准教授)就任。
2005年 第55回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。
2005年 「第三回萩岡松韻りさいたる」(文化庁芸術祭参加)を国立劇場にて開催。
2008年 東京芸術大学音楽学部邦楽科教授就任。
「芸大リサイタル・萩岡松韻の世界」開催(東京芸術大学奏楽堂)。
「萩岡松韻の世界」(文化庁芸術祭参加)を国立文楽小劇場にて開催。
2009年 第29回伝統文化ポーラ優秀賞受賞。
「第四回萩岡松韻りさいたる」を国立劇場にて開催。
「第三回・第四回萩岡松韻の世界」を神戸芸術センターにて開催。
2010年 「第五回萩岡松韻の世界」(三世作品演奏会)を紀尾井ホールにて開催。
「第六回萩岡松韻の世界」を札幌市教育文化会館にて開催。
2012年 「第五回萩岡松韻りさいたる」を国立劇場にて開催。
2013年 「第七回萩岡松韻の世界」を高崎シティーギャラリーコアホールにて開催。
作曲作品は、「萩三番叟」「明石セレナーデ」「平家物語」など五十曲以上にのぼる。

山田流箏曲萩岡派宗家・萩岡會会長、東京芸術大学教授、日本三曲協会常任理事、山田流箏曲協会副会長、東京芸術大学同声会理事、正派音楽院講師、現代邦楽作曲家連盟監事、曠の会同人

《中島勝祐創作賞》

【目的】 故中島勝祐氏の遺志を継ぎ、邦楽の伝統を踏まえた創作の中から広く応募作品を求め、優れた成果を示す作品を顕彰する。
【募集対象】 邦楽器による創作曲(舞踊曲を含む)。応募作品は一人一曲とし、既発表の作品でもよい。
【提出物】 募集作品を録音した音源(テープ、またはCD)、歌詞。
【発表】 日本伝統文化振興財団賞を贈呈する時に併せて「中島勝祐創作賞」を発表し、贈呈する。
【賞金】 30万円、賞状。
【宣伝】 受賞曲と中島勝祐氏の曲を一緒に収録したCDを当財団で制作・発行し、広く一般に発売・頒布する。
【第3回審査委員】(五十音順 敬称略)
加藤繁治(日本の藝 主宰)
久保田敏子(京都市立芸術大学名誉教授)
中島勝祐記念会
中島久子(中島勝祐記念会 代表)
藤本 草(日本伝統文化振興財団 理事長)

顕彰・助成へ戻る

中島勝祐創作賞受賞者

第12回

砂崎知子

第11回

東音越智義乃

第10回

菊重 精峰

第9回

野村 祐子

新内 多賀太夫

第8回

東音 高橋 智久

第7回

鶴澤 津賀寿

第6回

常磐津東蔵

第5回

若獅子会

第4回

東音赤星喜康

第3回

萩岡松韻

第2回

髙橋翠秋

第1回

清元紫葉