第四回中島勝祐創作賞は、東音赤星喜康(とうおん あかほし よしやす)氏(長唄三味線方)の「文京坂名所踊図~坂悠々(坂八景)~」(ぶんきょうのさかめいしょおどりえ)に決定いたしました。

〔受賞作品データ〕

『文京坂名所踊図~坂悠々(坂八景)~』

  • 作曲 東音赤星喜康
  • 作詞 かずはじめ
  • 作調 福原百之助
  • 編成 唄3、三味線3、笛1、囃子4
  • 時間 51分04秒
  • 作曲年月 平成 21年(2009)8月

 

東音赤星喜康(中島賞)東音 赤星 喜康 プロフィール

長唄三味線方。1959年東京生まれ。祖父、初世杵屋弥佶に長唄三味線の手ほどきを受け、その後、三味線を杵屋五三吉(当時、東音杉浦弘和)、長唄を東音赤木直明(元、東京藝大教授)に師事。東京藝術大学音楽学部邦楽科に入学。
在学中、祖父の名跡である三世杵屋弥佶(きねや やきち)を襲名。
卒業後、長唄東音会研修所を経て同人となる。長唄杵屋流弥佶派三代目家元。
2008年、天皇皇后両陛下の御前で行幸啓奉迎演奏。また同年、福岡で行われた「日中韓首脳会議」の歓迎晩餐会で演奏をつとめる。
現在、長唄東音会理事。舞踊会、演奏会、NHK放送などで活動。また長唄杵弥会、長唄吉祥会を主宰し、東京、福岡、山口、鹿児島などで後進の指導に当たっている。
作曲は、永年途絶えていて1996年に復活した「東音創作会」に参加し、毎回作品を発表。「宙へ」「煌~天・空・地」「瀬戸の大海神」「冥土の廓」など舞踊曲、演奏曲合わせて約40曲。

《中島勝祐創作賞》

【目的】 故中島勝祐氏の遺志を継ぎ、邦楽の伝統を踏まえた創作の中から広く応募作品を求め、優れた成果を示す作品を顕彰する。
【募集対象】 邦楽器による創作曲(舞踊曲を含む)。応募作品は一人一曲とし、既発表の作品でもよい。
【提出物】 募集作品を録音した音源(テープ、またはCD)、歌詞。
【発表】 日本伝統文化振興財団賞を贈呈する時に併せて「中島勝祐創作賞」を発表し、贈呈する。
【賞金】 30万円、賞状。
【宣伝】 受賞曲と中島勝祐氏の曲を一緒に収録したCDを当財団で制作・発行し、広く一般に発売・頒布する。
【第4回審査委員】(五十音順 敬称略)
加藤繁治(日本の藝 主宰)
久保田敏子(京都市立芸術大学名誉教授)
中島勝祐記念会
中島久子(中島勝祐記念会 代表)

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