第二回中島勝祐創作賞は、髙橋翠秋(たかはし すいしゅう)氏の「櫻姫」(さくらひめ)に決定いたしました。
第二回「中島勝祐創作賞」の受賞曲は、2013年7月4日に東京・紀尾井ホールでの「第十七回日本伝統文化振興財団賞」「第二回中島勝祐創作賞」贈呈式・記念演奏会で披露されました。同氏には賞状と賞金30万円が贈られます。

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〔受賞作品データ〕
『櫻姫』

  • 作曲 髙橋翠秋
  • 作詞 かず はじめ
  • 作調 田中勘四郎
  • 作曲年 平成6(1994)年
  • 初演 平成6年6月 国立劇場小劇場 「第1 回 新・日本音楽抄」
  • 演奏時間 20分19秒
  • 編成 唄、箏、胡弓、十七弦、小鼓、大鼓
髙橋翠秋(たかはし すいしゅう)

no.2【受賞者略歴】
生田流箏曲・胡弓演奏家
本名 髙橋君代
1949年 新潟県に生まれる。
1962年 生田流箏曲家元川瀬白秋に入門
1968年 川瀬白秋より師範免状を取得し、髙橋翠秋の名を許される
その後、師と共に歌舞伎の黒御簾音楽、舞踊界、三曲演奏と活動を行い、現在に至る
1987年 「みなづき会」メンバーとして1994年まで毎年、演奏活動を行う
1988年 「ソウルオリンピック記念公演」に参加
1989年 「カンヌ音楽祭」に川瀬白秋と共に参加
1990年 「クリーブランドジャパンフェスティバル」に参加
1991年 「ロスアンジェルスジャパンフェア」に参加
1993年 国立劇場主催公演「明日をになう新進の舞踊邦楽鑑賞会」に胡弓で出演
1994年 創作の会「新・日本音楽抄」に出演、以後4年ごとに開催され、毎回創作を発表する
1998年 初リサイタル「髙橋翠秋 胡弓の栞」を紀尾井小ホールにて開催
2002年 ジュネーブにて「舞と三曲の夕べ」に出演
2004年 チューリッヒ、ルクセンブルグでの「地唄舞公演」に出演
2008年 NHKテレビ「いろはに邦楽」に胡弓講師として出演
2009年 国立劇場主催「邦楽のいざないpart3 三曲」に胡弓で出演
2010年 リサイタル「髙橋翠秋 胡弓の栞」を再開。この演奏に対し、平成22年度~平成22年度(第65回)文化庁芸術祭優秀賞受賞
2011年 ミュンヘン、ストラスブールでの「地唄舞公演」に出演
2012年 横浜能楽堂公演「日中を旅した楽器」に富山清琴と出演
2012年 「髙橋翠秋 胡弓の栞」を開催。

三曲・長唄等の邦楽演奏会に賛助出演するほか、舞踊公演、歌舞伎をはじめ商業演劇でも活躍する。放送もNHKラジオ「邦楽のひととき」等、多数出演
作曲作品は「櫻姫」「雪月花」「舞姫」「ひな流し」「幻」「ひなの宵」のほか、舞踊曲、胡弓の練習曲・小曲等多数。後進の育成にも励んでいる。
日本芸術文化振興会(国立劇場)歌舞伎音楽(竹本)研修講師、公益社団法人日本三曲協会評議員、「四季の会」副会長、荒川邦楽連盟理事

《中島勝祐創作賞》

【目的】 故中島勝祐氏の遺志を継ぎ、邦楽の伝統を踏まえた創作の中から広く応募作品を求め、優れた成果を示す作品を顕彰する。
【募集対象】 邦楽器による創作曲(舞踊曲を含む)。応募作品は一人一曲とし、既発表の作品でもよい。
【提出物】 募集作品を録音した音源(テープ、またはCD)、歌詞。
【発表】 日本伝統文化振興財団賞を贈呈する時に併せて「中島勝祐創作賞」を発表し、贈呈する。
【賞金】 30万円、賞状。
【宣伝】 受賞曲と中島勝祐氏の曲を一緒に収録したCDを当財団で制作・発行し、広く一般に発売・頒布する。
【第二回審査委員】(五十音順 敬称略)
加藤繁治(日本の藝 主宰)
久保田敏子(京都市立芸術大学名誉教授)
中島勝祐記念会
中島久子(中島勝祐記念会 代表)
藤本 草(日本伝統文化振興財団 理事長)
◇第二回の応募作は12作品でした。

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中島勝祐創作賞受賞者

第12回

砂崎知子

第11回

東音越智義乃

第10回

菊重 精峰

第9回

野村 祐子

新内 多賀太夫

第8回

東音 高橋 智久

第7回

鶴澤 津賀寿

第6回

常磐津東蔵

第5回

若獅子会

第4回

東音赤星喜康

第3回

萩岡松韻

第2回

髙橋翠秋

第1回

清元紫葉