第10回中島勝祐創作賞は、菊重 精峰氏の地歌「一杯」に決定いたしました。
第10回(2021年)受賞作品
地歌「一杯」(いっぱい)
作曲者 菊重 精峰(きくしげ せいほう)
地歌「一杯」(いっぱい)
【受賞作品データ】
作詞 田坂州代
作曲 菊重精峰
編成 歌・三弦
作曲年 2017年
初演 紀尾井邦楽塾作品演奏会(2017年3月 紀尾井小ホール)
菊重 精峰 プロフィール
1986年 | 大阪音楽大学箏専攻卒業。 |
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1991年 | NHK邦楽オーデイション合格。(「狸」独奏) |
1997年 | 長谷検校記念第3回全国邦楽コンクール三味線部門1位、優秀賞受賞。(「荒れねずみ」独奏) |
2000年 | 野川流三味線本手組歌及び古生田流箏組歌全曲修得し、菊原初子より両巻を伝授。 |
2002年 | 文化庁舞台芸術奨励国立劇場作曲コンクール入選。(「猿蟹昔物語」) |
2006年 | 代表作「星空への想い」が日本伝統文化振興財団発売の「新編 現代の箏曲CD」に収録されリリース。 |
2007年 | 日本伝統文化振興財団よりDVD作品集を発売。 |
2009年 | 開軒25周年を記念し第1回峰の会地歌箏曲演奏会を開催後、毎年開催。 |
2014年 | 田辺頌山、菊優紹古と共にグループ「音古風」を結成。毎年、東京 と大阪にて古曲を主体とした公演を行いつつ自作品を一曲、毎回初演。 |
2015年 | 国立劇場邦楽公演にて「茶の湯音頭」を演奏。 |
2017年 | 公益財団法人新日鉄住金文化財団主催「紀尾井邦楽塾 作品演奏会」の委嘱により田坂州代作詞の「一杯」を作曲、三絃二丁にて初演。 |
2017年 | 菊聖公一、菊央雄司と共にグループ「三十三会」を結成。毎年、東京にて古曲を主体とした公演を行いつつ自作品も一曲演奏。 |
2019年 | 芸歴50周年開軒35周年を記念し第10回峰の会地歌箏曲演奏会を開催。 |
2021年 | 第10回中島勝祐創作賞を「一杯」(田坂州代作詞)にて受賞。 |
7歳より箏を始め、17歳より人間国宝、故 菊原初子に師事。
初子師没後、五代目菊原光治に師事。上方の胡弓を故 菊津木昭に師事。
1992年に初めてのリサイタル後、数回開催。
オリジナル曲を発表後は古曲と自作品を交えライブやコンサートを数多く開催。
公益社団法人当道音楽会常務理事。現代邦楽作曲家連盟所属。公益社団法人日本三曲協会会員。関西邦楽作曲家協会副会長。八尾市三曲協会副会長。琴友会会員。
峰の会主宰。令和美麗に編団長。
大阪音楽大学邦楽講師。関西学院大学邦楽クラブ特別顧問。
NHK-Eテレ「日本の芸能」やFM「邦楽のひととき」などに度々出演。
邦楽普及のために初級者から上級者までの合奏曲を大日本家庭音楽会より発刊。
≪中島勝祐創作賞≫
- 【目的】
- 故中島勝祐氏の遺志を継ぎ、邦楽の伝統を踏まえた創作の中から広く応募作品を求め、優れた成果を示す作品を顕彰する。
- 【募集対象】
- 邦楽器による創作曲(舞踊曲を含む)。応募作品は一人一曲とし、既発表の作品でもよい。
- 【提出物】
- 募集作品を録音した音源(テープ、またはCD)、歌詞。
- 【発表】
- 日本伝統文化振興財団賞を贈呈する時に併せて「中島勝祐創作賞」を発表し、贈呈する。
- 【賞金】
- 30万円、賞状。
- 【広報】
- 受賞曲と中島勝祐氏の曲を一緒に収録したCDを当財団で制作・発行し、広く一般に発売・頒布する。
- 【第10回審査委員】
(五十音順) -
加藤 繁治(日本の藝 主宰)
清元 紫葉(清元三味線方、中島勝祐創作賞第1回受賞者)
久保田 敏子(京都市立芸術大学名誉教授)
中島 久子(中島勝祐記念会 代表)
西崎 緑 (日本舞踊家)